学校の周りの木々もきれいに色づきました。1年で一番カラフルな季節です。
角度を変えて見てみると,暑い夏,強い日差しを遮り,子どもたちに涼しい日陰を作ってくれていた木々も葉っぱも落としているのがわかります。
春一番に花を咲かせていたモクレンも,子どもたちとカラスで奪い合ったサクランボの木も,少しずつ冬への準備を進めている様子が伝わります。
コの字型の校舎の玄関前には,たくさんの落ち葉でにぎわっています…。何度追い払っても,ひっきりなしにやってきます…。
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2時間目,3年生の算数では,2桁×1桁のかけ算の筆算をやっていました。習得した計算の仕方を生かし,この日は『決められた3つの数を入れ替えて計算したとき,積が一番大きくなるのはどんなときか』を考える学習をしていました。
例えば,『2』『3』『5』を入れ替えるだけでも(23×5,52×3,35×2…のように)何通りかの計算パターンがあります。
授業では,最初から計算するのではなく,予想させてから,その予想を確かめるために計算をしていました。一通り確かめた後,結論を導き出します。
結論を導き出して終わりではありません。それが本当にあてはまるのか,今度は別な数字でも予想を立ててから,実際にやってみます。
課題に対し,自分なりに予想をし検証することで,計算の決まりや考え方のパターンが自分の中に刻まれていきます。
先生は,「本当にそうなるかな?」と何度も問いかけ,そのたびに「うーん…」と言いながら子どもたちは一生懸命考えていました。
それでは問題です。『2』『4』『6』の3つの数字を入れ替えて2桁×1桁の計算をしたとき,積が一番大きくなるのは,どんなときでしょう?
黒板の右端に『10の位とかける数を大きくすればよい』と書いてありますが,実はこの授業には続きがあります。3つの数の中で一番大きな数を10の位に入れるのか,かける数に入れるのかは,1の位との計算によって決まります。
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1年生は音楽でした。緊急事態宣言も明け,少しずつできることが増えてきました。
教室に行くと歌を歌っていました。もちろんマスクをしたままです。
歌の次は,ボディーパーカッションです。緊急事態宣言下に歌や鍵盤ハーモニカができないときに取り組んでいたものです。
1曲目は『Dynamite』でした。手,肩,太ももをリズムに合わせて打ちます。みんな映像の助けを借りなくてもばっちりできていました。
先生の「てーてー,もも,もも,かた,かた,てー」という元気な声が,映像に背を向ける子どもたちに自信を与えていました。
2曲目では,『Dynamite』のテンポを上げました。結構な速さです。子どもたちの動きも忙しくなります。
さて,ここで問題です。1年生は,普通のテンポと速いテンポの『Dynamite』では,どちらの方がみんなそろっていたでしょう?
3曲目は『夜に駆ける』です。手,肩,太もものほかに,一番の見せ場があります。そのポイントに近づくと,近くにいた子が,「もう少ししたら,すごいことが起こるよ」と言ってきました。そのポイントになると子どもたちはものすごいスピードで,胸からすねまで一気に叩き下ろしました。すごい迫力でした!
この迫力を早くお見せしたいです。
『夜を駆ける』をバシッとそろえられる1年生。普通の『Dynamite』か速い『Dynamite』か,どっちがそろっていたかわかりますよね?
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5時間目の5年生は外国語でした。
前からALTのジェームズ先生に,「Come on!」と言われていたこともあり,行ってみました。
この時間は,『位置を表す言い方』の学習でした。
ジェームズ先生は腕時計とタイマー,壁掛け時計を指差し,同じ時計でも言い方が違うことを確認していました。
机の上に時計が置いてあることを伝えるとき,「on the desk」か「in the desk」か「under the desk」か「by the desk」のどれかというと,「on the desk」となります。
では,ここで問題です。壁にかけてある時計のことは何と言ったらいいでしょう。
正解は,5年生に聞いてみましょう。
子どもたちは,両手を使って,on,in,under,byが示す位置を確認していました。グーの上に掌を置けば「on」,グーの中に指先を入れたら「in」,グーの下に掌を敷いたら「under」,グーの横に手を添えたら「by」です。
先生の指示を聞きながら,テンポよく手を動かす子どもたち。そこに発音も加えたり,たまに嘘を言ってみたりしながら,大盛り上がりでした。
方向についても体を使って学習しました。
「Turn left」,「Turn right」の指示で向きを変える練習をした後,みんなの大好きな『Simon says』をやりました。様々な命令を出されるのですが,「Simon says…」と言った後の命令しか聞いてはいけません。「Simon says…」を言わない命令に従ってしまうと脱落します。純粋な子どもたちですが,なかなかだまされてくれません。
担任の先生とジェームズ先生のコンビネーションもバッチリで,本当に楽しい1時間でした。
終始英語で話すジェームズ先生。プリントを配るときも列の先頭の子に「How many people?」と聞きます。すると子どもたちは「Five people」と答えることができていました。自然に英語で会話ができています。
全体に指示や説明をする担任の先生も英語で話しますが,たまに「名前の~,最初は~,大文字で~」と英語っぽいイントネーションだけど思いっきり日本語の説明を挟んでいたのが印象的でした。
ジェームズ先生,また来週!